ブランドの子ども服、しみ抜きしてきれいに
- 2025年4月3日
- 読了時間: 2分
クリーニングのクボタ社長です。
先日お預かりしたのは、こちらのお子さま用のブラウスとワンピース。サイズ80、胸元にチェックのクマがついた、ちょっと上等なブランドのお洋服です。

襟元から胸にかけて、広範囲に黄色い食べこぼしシミがついていました。

正直に申し上げます。しみ抜きそのものは、慣れた仕事です。 何十年もやってきましたから、この手のシミを見れば、だいたいの見当はつきます。
難しいのは、別のところにありました。
この「きれいになりました」を、写真で伝えることです。
やってみると分かるのですが、しみ抜きのビフォーアフターほど、写真泣かせなものはありません。
光の当て方ひとつで、シミは見えたり見えなくなったりします。実際に目で見れば「うわ、こんなに違うのか」と一目瞭然なのに、写真にすると、その差がうまく出ない。
しかも、しみ抜きの本当に難しいところは、生地を傷めずにシミだけを抜くことにあります。ゴシゴシやれば色は飛びますが、それでは生地が傷む。傷めないように、でも確実に。その加減こそが技術で、写真には、そこがいちばん写らない。
「撮り方が下手なんじゃないの」と言われそうですが、そうではないんです(……いや、それもあるかもしれません)。肉眼で見た感動が、そのまま写らない。
だから、しみ抜きの仕上がりは、本当は実物を見ていただくのが一番なんです。
そんな言い訳をしつつ、こちらが仕上がりです。

黄色いシミは、すっかり消えました。クマも、チェックも、生成りの生地も、元通り。生地はまったく傷んでいません。
写真でも、今回はわりと伝わっているでしょうか。
さて、こういう小さなお洋服をお預かりするたびに思うことがあります。
服は、着るためにあります。
食べこぼし、泥、汗。子どものシミは、つきものです。ところが実際には、「汚すといけないから」と、いいお洋服をしまい込んでしまう親御さんも多いようです。
でも、子どもの成長はあっという間です。去年着られた服が、今年はもう入らない。しまっているうちに、着られる季節は過ぎてしまいます。
それなら、多少汚れることを気にせず、どんどん着せてあげたほうがいい。せっかくのいいお洋服こそ、着せてあげないともったいない。 私はそう思うんです。
汚したら、落とせばいい。私たちは、そのためにいます。
いい服は、しまうものではなく、着るものです。
「もう無理かな」と思うようなシミでも、一度ご相談ください。案外、きれいになります。
どうぞ、遠慮なく着せて、遠慮なく汚させてあげてください。
クリーニングのクボタ 社長・久保田



