モンクレールの白ダウン、特別洗いとしみ抜きで、ここまで白く。
- 2022年5月19日
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クリーニングのクボタ社長です。
先日、モンクレールの白いダウンジャケットをお預かりしました。
お渡しのとき、お客様からこう言われました。
「いくらかかってもいいから、とにかくきれいにしてほしい」
ありがたい言葉です。そしてこの言葉が出るということは、それだけ汚れていた、ということでもあります。
白は、汚れが一番目立つ色です。この一着は、その白が全体的に黄ばみ、あちこちにシミが点在し、袖口は茶色くなっていました。

袖口のこの汚れ、見てください。毎日袖を通していれば、こうなります。決して珍しいことではありません。
ここで、正直な告白をひとつ。
このダウン、洗う前の「全体写真」を撮り忘れました。
言い訳をさせてください。汚れたものを目の前にすると、私はどうも、神経がそっちに持っていかれてしまうんです。「ここも」「あそこも」とシミを追いかけているうちに、気づけば手が動いている。全体を撮る、という冷静さが、どこかへ飛んでいました。
職業病だと思って、お許しください。
というわけで、いきなり仕上がりです。

真っ白です。
袖口の茶色い汚れも、点在していたシミも、全体の黄ばみも、すっかり抜けました。
正直、この一着は本当に汚れていました。だから、いつもと同じ洗い方はしていません。
生地の状態を見ながら、洗い方を決め、しみ抜きの手順を組み立て、力の加減を確かめながら進める。マニュアル通りではなく、この一着のためだけの、一点物の洗い方をしました。ダウンは水を通すのも乾かすのも神経を使いますし、白はわずかなムラも残せません。どれだけ手間をかけたか、正直に言えば、数えたくないほどです。

正直に申し上げると、ここまでやると、料金はそれなりのお値段になります。
一般的なダウンのクリーニングと同じ洗い方は、していないからです。この一着のためだけに手をかけた分、お値段はどうしても上がります。
でも、「いくらかかってもいい」と言ってくださったお客様に、その言葉に見合うだけのものは、お返しできたと思っています。
モンクレールのような一着は、簡単に買い替えられるものではありません。気に入って着ているからこそ、汚れるまで着る。だとしたら、汚れたら、また白に戻して、これからも着ていただきたい。
「もう寿命かな」と諦める前に、一度見せてください。これぐらいまでは、きれいにできます。
その一着、まだまだ着られます。
クリーニングのクボタ 社長・久保田



