事実無根のGoogle口コミと、裁判の話。
- 3月31日
- 読了時間: 3分
更新日:7月13日
クリーニングのクボタ 社長です。
少し重い話ですが、書いておこうと思います。
昨年、Googleの口コミに、事実とはまったくかけ離れた誹謗中傷を書き込まれました。内容はクリーニング業務とは一切関係のないもので、15年前に亡くなった父や、母についての、50年以上前の話でした。当事者や周囲に確認しても、まったく身に覚えのない内容です。当社の口コミ欄という、お客様が信頼して見てくださる場所に、こうした事実無根の内容が書かれてしまったことは、看過できるものではありませんでした。
顧問弁護士と相談のうえ、投稿者の情報開示請求の手続きに入りました。ところが、この手続きには時間がかかります。その間にログが流れてしまい、Googleへの情報開示請求だけでは決着がつきませんでした。それどころか、なぜか訴訟で争うという姿勢を示されたため、東京地方裁判所にGoogle社を相手取って訴訟を起こすことになりました。

結果として、こちらの主張が認められ、投稿者の情報を開示してもらうことができました。
そこから弁護士に調べてもらい、投稿者を特定したところ、当社とは取引実績のない方でした。判明したのは、53年前に三軒隣に住んでいた、同い年の方で、子供の頃に一緒に遊んだ記憶がある人物だったということ。いわゆる、やっかみだったようです。
その後、長野地方裁判所で国家賠償請求訴訟を提起し、損害賠償を請求。何度かの裁判を経て、こちらの主張が認められ、和解となりました。通常、裁判所からの和解案では金額を多少切りのいい数字に減額するような提案が出ることもあるそうなのですが、顧問弁護士によると、今回は端数まできっちり支払うという内容で示されたとのことでした。そうした点からも、相手方の悪質性がきちんと認められた結果だったと感じています。

今のネット社会は、誰でも気軽に発言できる分、その発言に対する責任の意識が薄れがちだと感じます。匿名だから、画面の向こうだから、と軽い気持ちで書いたひと言が、実在する会社や人の信用を傷つけ、時には家族の名誉まで踏みにじることがあります。書いた側にその自覚がなくても、書かれた側は現実にダメージを受けます。
今回、時間もかかりましたし、簡単な道のりではありませんでした。それでも、事実無根の書き込みに対しては、きちんと法的な手続きを踏めば筋を通せるということが分かっていたので、最後まで正しい手順を踏んで対応しました。
黙って受け流すこともできたのかもしれませんが、それでは何も変わりません。ネットの向こう側にも必ず「書いた人」がいて、その発言には責任が伴う。そのことが、もう少し当たり前になってほしいと思います。
同じような被害に悩んでいる方の、何かの参考になればと思い、今回の経緯を書きました。
クリーニングのクボタ 社長・久保田





